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乳酸菌生産物質とは?
「乳酸菌」より「乳酸菌生産物質」
「乳酸菌生産物質」とは、大豆を培地に、乳酸菌12種類と、酵母4種類を「共棲培養」させて作り出される機能性食品です。
菌が発酵により作り出す有機酸、ペプチド、ビタミン、ミネラル等の「代謝成分」と、その働きを終えた菌の死がい「菌体成分(死菌体)」、大豆由来成分などの多種多様な栄養成分が、腸内フローラ改善、免疫の活性化など、ヒトの健康に役立つのです。
健康な腸をタンク内で擬似的に再現
ヒトは、大腸という発酵タンクの中で、ヒトが作り出す事のできない栄養素を腸内細菌に作ってもらう事で、はじめて健康維持が可能となります。大腸の発酵状態が悪ければそれは「腐敗」となり、様々な病を引き起こします。
特に乳酸菌は、ヒトの健康に役立つ善玉菌の代表格。
乳酸菌は増殖(発酵)の際に、エサとなる糖やタンパク質を食べて分解し、アミノ酸やペプチドなど、様々な栄養素を「代謝」します。
ところが、乳酸菌をそのまま食べても、生きたまま腸まで届く事は難しい上、腸内には既にたくさんの菌たちが住み着いて「腸内フローラ」を形成しているため、定着して働く(代謝する)余地はほとんどないといわれています。
だからこそ、あらかじめタンクの中で乳酸菌を存分に働かせ、作り出された代謝産物である「乳酸菌生産物質」を直接摂る方が、効率が良いのです。
ALAの乳酸菌生産物質は、複数の乳酸菌と酵母の共棲培養で作られる発酵液ですから、健康な人の腸をタンクで擬似的に再現したものと言えます。
共棲培養法とは?
可能な限り長時間、菌を生きたまま働かせる
通常、ヨーグルトなどは1〜3種類の菌で発酵させますが、乳酸菌生産物質に用いられるのは、12種類の乳酸菌と4種類の酵母。
通常、菌というのは発酵の際、他の菌と勢力争いをしながら増殖するため、複数種の菌を同じ培地で培養するのは非常に困難です。
それを可能にしたのが「共棲培養法」というバイオ技術です。
重要なのは、全ての菌ができるだけ長時間生きたまま培地の栄養素を食べ、よりたくさんの種類の代謝産物を作らせる事。例えば、増殖力が飛び抜けて強すぎる菌があると、他の菌が増殖できないまま発酵が終わってしまい、代謝成分の種類も少なくなってしまうからです。
ALAでは、各菌の特徴を見極め選び抜かれた16種類の菌によって、約100時間もの長時間発酵を可能にしました。
乳酸菌と酵母の共棲関係
乳酸菌は増殖(発酵)の際、「乳酸」などを生成します。しかし、この乳酸が増え過ぎると乳酸菌は増殖できなくなり、発酵が終わってしまいます。
そこで、乳酸菌の発酵を助けてくれるのが酵母です。乳酸菌と酵母は、お互いの代謝産物を栄養素として増殖(発酵)しているからです。
酵母は、乳酸菌が作る乳酸を食べて、アミノ酸やビタミン、不飽和脂肪酸を代謝します。乳酸菌はこれら酵母の代謝産物を食べて、乳酸を代謝します。
菌同士が互いの代謝産物をリレーすることで、より長い時間生きたまま増殖(発酵)が可能となり、その分より多くの「乳酸菌生産物質」が産生されるのです。
牛乳ではなく、豆乳(大豆)を使用
乳酸菌を使った健康食品は、ヨーグルトをはじめ動物性の牛乳などを使ったものが一般的ですが、ALAの「乳酸菌生産物質」は、培地に豆乳を使っているという点も、特徴の一つです。
高タンパク・低カロリーな「畑のお肉」とも呼ばれる大豆には、女性ホルモンに似た作用を持つ「大豆イソフラボン」をはじめ、様々な機能性成分が豊富に含まれています。
特に、ALAの「乳酸菌生産物質」に含まれるイソフラボンは、菌の分解作用でより活性の高い「アグリコン型イソフラボン」に変換されています。バイオの力で大豆のパワーも凝縮されているのです。
菌体成分とは?
植物性乳酸菌「LP−284株」が免疫を活性化!
また、乳酸菌の働きでもう一つ重要なのが、発酵の過程を終えた「菌体成分」です。菌の体を形作っている細胞膜や核には、ヒトの免疫に働きかけ、活性化する働きがあります。またその働きは、乳酸菌が生きているかどうかは問題ではありません。
乳酸菌の菌体成分が免疫を活性化するには、1日に1兆個分の菌体成分が必要と言われています。それはヨーグルトの約100個分※。ALAの「乳酸菌生産物質」には、凝縮された菌体成分(死菌体)が豊富に含まれているため、より手軽に菌体成分が摂れるのです。
※1個(100g)に100億個の乳酸菌が含まれる一般的なヨーグルトを想定