マウスに台所用洗剤(界面活性剤)を与えると、普通は小腸微絨毛が破壊されてしまうのに対し、乳酸菌生産物質を与えていたマウスの場合、破壊されずに保護されることがわかりました。

界面活性剤とは、親水基(水に溶ける性質)と疎水基(油に溶ける性質)の両方を併せ持つ「両親媒性」という特殊な性質を持っています。

ヒトの細胞膜というのは「膜リン脂質二重構造」と呼ばれ、親水基と疎水基の両方の性質を持っているため、界面活性剤によってこれらが混ざり合い、破壊されてしまいます。

界面活性剤は、乳化剤としてあらゆる食品に使われているだけでなく、薬剤にも用いられています。例えば鎮痛剤の「アスピリン」は、狭心症や心筋梗塞などの治療に広く用いられていますが、界面活性剤を使用している事による副作用として、消化管を障害する事が分かっています。
日頃から乳酸菌生産物質を摂る事で粘膜を保護し、界面活性剤からのダメージを最小限に食い止める必要があるのです。

特に現代では、高齢化と生活習慣病増大に伴い、低用量アスピリンの使用が増えており、それに伴う副作用として出血性の消化管粘膜障害の予防の意味で、胃酸の分泌を抑制する「プロトポンプ阻害薬(PPI)」という薬剤が処方されています。注意すべきは、PPIを日常的に使用していると、認知症の発症率が上がるという報告もあるという事。乳酸菌生産物質で粘膜が保護されれば、PPIも不要になるのです。