PRESENTATION
食中毒
学会発表
1998年
第71回日本細菌学会総会
各種有機酸の腸管出血性大腸菌O157:H7殺菌性の比較
腸管出血性大腸菌O157-H7(以下O157と呼ぶ)の感染予防に関連しては胃内、腸内の食事性ないし腸内発酵由来有機酸の影響について検討してきた。腸内有機酸ではpH5.5―6.0の低pHにおいて酢酸、プロピオン酸、酪産が乳酸あるいは塩酸酸性よりもO157の発育を強く抑制することを明らかにした(第70日本細菌学会総会)。また、各種の市販飲料におけるO157の増殖性を比較検討し、炭酸飲料、発酵乳などの酸性飲料が殺菌性を示すことおよびお茶類、牛乳は増殖を促進すること(特に牛乳は顕著)を示した(第74回食品衛生学会)。今回は各種の有機酸(腸内有機酸、食品添加物の酸味料)の殺菌性を比較検討した。
学会発表
1997年
日本食品衛生学会第74回学術講演会
各種飲料における病原性大腸菌O157の増殖性に関する調査
私どもは病原性大腸菌O157:H7(以下O157と呼ぶ)の感染成立の条件の一つとして胃腸内環境が重要であるという考えに立って検討してきた。大腸内条件については腸内発酵産物である有機酸(酢酸、プロピオン酸、酪産、乳酸)、pH、嫌気度の影響について検討し、その成績はすでに第70回日本細菌学会総会において報告した。今回は胃内条件に関係する因子として各種の飲料、特に市販飲料に注目し、飲料中におけるO157の増殖性を検討したので報告する。
学会発表
1997年
第1回日本腸内細菌学会
病原性大腸菌O157の増殖と毒素産生に及ぼす腸内有機酸、pH、嫌気度の影響
病原性大腸菌O157:H7(以下O157と呼ぶ)の感染成立を左右するものの一つとして腸管内の発酵の強弱との関係が考えられる。そこで、腸管内の有機酸およびpHがO157の発育および毒素産生におよぼす影響を、好気性および嫌気性にて比較検討した。
学会発表
1997年
第70回日本細菌学会総会
病原性大腸菌O157:H7の増殖と毒素産生に及ぼす環境要因の影響‐有機酸、胃酸、pH、嫌気度‐
病原性大腸菌O157:H7(以下O-157と呼ぶ)の感染は大腸内の有機酸、pH、嫌気度、栄養素、および胃酸、並びにこれらに影響を与える食事の影響下にあるとみられる。そこで、各種有機酸およびpHのO-157の発育および毒素産生におよぼす影響を好気性および嫌気性培養によって比較検討した。
論文発表
2002年
J. Med. Microbiol 51:201-206,2002
Influence of intestinal anaerobes and organic acids on the growth of enterohaemorrhagic Escherichia Coli O157:H7