【方法】

Ⅰ)ACE阻害作用は、Cushmanらの改良法を用い、ACEにより加水分解を受け、生成するHis-Leuをo-phtalaldehyde(OPA)と反応させ、蛍光測法にて測定。

Ⅱ)血圧降下作用は各サンプル15mg/kgの用量でSHRに単回経口投与した。血圧は投与前及び投与後2時間、5時間後に測定。

【結果と考察】

マメ植物由来のisoflavonoidであるgenisteinについて弱い血圧降下が認められた。一方、同じisoflavonoidであるdaidzeinには同用量でこの作用は認められなかった。genisteinは腸内細菌により代謝を受け、より強い抗酸化作用を持つequolに変わることが報告されている。時間経過により血圧降下作用が認められるのはgenisteinが消化管内で吸収・代謝を受け、それらの中間代謝産物等が循環系に作用することが考えられる。