【方法】

Ⅰ)試料調整:予め豆乳寒天培地にて継代をくりかえし、豆乳に馴化したLactobacillus属乳酸菌菌株を豆乳培地に接種、48時間培養後、遠心して培養上清を採取した。この培養上清を減圧乾固し、ジメチルスルフォキシドに一定濃度となるように溶解させ、試料とした。

Ⅱ)ヒスタミン遊離抑制試験は、Hiraiらの方法よりWistar系ラットの腹腔内肥満細胞を採取・調整し、Compound48/80によるヒスタミン遊離をo-フタルアルデヒドを用いたポストカラムHPLC法にて測定した。陽性コントロールとしてインドメタシン、ヒドロコルチゾンを用いた。

【結果と考察】

豆乳そのものに弱いヒスタミン遊離抑制が認められた。このことから、食品として摂取している豆由来の自然食品にはアレルギーに対し、予防的な役割を担い、恒常性の維持に深く関与すると考えられる。また、マメに高濃度に含まれているイソフラボノイド、乳酸菌培養上清エキスの活性についても報告する。