【方法】
1)飼料調整:豆乳に馴化したLactobacillus属の乳酸菌菌株を豆乳培地に接種、培養後、遠心して培養上清を採取した。この培養上清を減圧乾固し、DMSOに一定濃度となるように溶解させ、試料とした。2)C57/BL雄性マウス(17週齢)肝細胞を試料と共に所定の時間培養後、試料となる1)ROS生成に及ぼす影響、2)細胞障害抑制作用を調べた。肝障害はD-ガラクトサミンおよびリポポリサッカライドを添加することにより誘導される細胞障害性を指標にした。
【結果】
DaidzeinについてはROS生成が抑制されたが、Daidzein以外の各種イソフラボンおよび乳酸菌発酵代謝産物ではROS生成抑制は認められなかった。乳酸菌発酵代謝産物では細胞障害を抑える作用があることが認められたがDaidzeinでは細胞障害は抑制されなかったことから、この細胞障害抑制作用は、細胞内ROS生成阻害によるものではないことが示唆された。
1)日本薬学会第121年会要旨集28[PF]Ⅱ-008