【方法】

1)飼料調整:豆乳に馴化したLactobacillus属の乳酸菌菌株を豆乳培地に接種、培養後、培養物を一定濃度となるように0.25%カルボキシメチルセルロースに溶解させ、試料とした。

2)Wistar系ラットの背部にDNP-IgE抗体を投与した後46時間に試料を経口投与し、2時間後DNP-BSAを含む1%エバンスブルー生理食塩水溶液を静注し、PCA反応を惹起させた。陽性対照としてヒドロコルチゾン(30mg/kg)を用いた。

【結果および考察】

豆乳そのものに弱いヒスタミン遊離抑制が認められた。このことから、食品として摂取している豆由来の自然食品には、アレルギーに対し、予防的な役割を担い、恒常性の維持に深く関与すると考えられる。また、マメに高濃度に含まれているイソフラボン類、乳酸菌培養上清エキスの活性についても報告する。

1)石井淑美ほか、会第121年会要旨集28[PF]Ⅱ-007