【方法】

IBSの診断基準を満たす症例に、まず2週間の便通日誌を記入してもらい、次いでBFを原料とするサプリメント「生源」(シー・エム・シー製)を1日3スティック(4.5g)3分服飲用を開始し2週~4週にわたる日誌記入による効果判定をおこなった。BFは各種の有効乳酸菌、酵母で大豆をもとに混合培養して得られた発酵生産物(エイ・エル・エイ製)である。
対象となった8例の内訳は男性5例、女性3例で、年齢は50~76歳で、各種の慢性疾患のために通院している患者の中から選出された。

【結果】

従来対処的に薬剤服用をしていた場合は、継続した状態から生源服用を開始したところ、7例で症状改善(快便)が得られ、全例において全身的に気分爽快となり継続使用を望み、以後2ヶ月から5年間にわたって改善状態を持続している。例外1症例では無効であるほかに腹部不快を訴えて服用を中止した。

【結論】

本症に対する有効性の要因は腸内細菌の動静に対して好影響を及ぼした事と、本症に関連する自律神経失調状態に対する生源の改善効果、とが考えられ、有用安全なサプリメントであろう。