【方法】

IBSのローマ基準を示す症例について、まず2週間の便通記録と共に日常生活における心身状態を記録してもらい、BFである「生源」の連続服用をすすめた。「生源」は各種の有効乳酸菌、酵母で大豆を元にして混合培養して得られた発酵生産物である。前回のJACT発表後に症例をふやし、なお長期使用を行った(年齢30~76歳;n=10)。

【結果】

無効例(n=2)以外の有効8例中4例は全身的に気分爽快となり、使用継続を希望して服用している。今回の発表で強調したいことは、当初の服用量が効き過ぎた感じもあるので、自然に自己減量をしてみても快便状態が継続していることであった。

【結論】

本症に対する有効性の判定には従来の便通に対する物理的性状の改善の他に、自律神経系、ないしストレス改善のような心身医学的要因についても改善にBFが有用なサプリメントとなりテーラー・メイド医療に役立つと考えられた。