【方法】
年齢25~56歳の健常人16名(男11、女5)に「生源」を1日30g、14日間摂取してもらい15日目に血液を採取して生化学ならびに血液学的検査をおこなった。また摂取期間中の体調の変化、便通の状態を毎日記録してもらった。16名中8名は摂取後7日目、摂取中止後14日目にも血液ならびに唾液を採取し、摂取15日目の検査に加えてリンパ球の幼若化反応、分泌型IgAなどの免疫パラメーターを検査した。「生源」はBFをサイクロデキストリンで包接し、オリゴ糖を加えた粉末状のサプリメントである。
【結果】
体調ならびに便通の悪化など、「生源」摂取による悪影響は見られなかった。また、摂取14日後の血清生化学的性状および血液学検査においても異常は認められなかった。免疫パラメーターは、唾液中分泌型IgA濃度が「生源」摂取前87±44μg/mlに対して、摂取7、15日目にそれぞれ145±86、229±163μg/mlと有意(P<0.05)に増加した。
【考察】
「生源」の一日の摂取目安量は6gとしているが、今回用いた30g大量摂取でも下痢などの悪影響は認められなかったことから安全性は高いものと思われた。一方、分泌型IgAの濃度が高まったことから、「生源」摂取による感染防御力の増強あるいは食物アレルギー等に対する抑制作用が期待される。
【結論】
「生源」は安全かつ機能性の高いサプリメントとして有用であると考えられた。