【症例】
52歳男性2005年4月某大学病院にて前立腺癌の多発性骨転移の診断PSA850ng/ml(以下単位略)にてカソデックス80mg/日にて同年6月PSA 4.8、10月には0.04に低下する。以後他の病院外来経過観察中2006年6月0.38、同年7月0.8、同年9月には1.0と上昇。2006年7月28日当院受診。他医にてプロスタール25mgを2006年6月より経口投与。当院受診時より低線量放射線治療1回X線照射線量150mSVの全身照射を週1回で30回照射した。
【結果】
10回照射後よりPSAは0.1と急激に減少。2007年4月低線量放射線治療は終了するも同年11月PSAは0.008と更に低下。2007年10月骨シンチにて多発性骨転移の消失を認め、2008年4月にも再発は認めず。2009年8月PSAは依然0.06と安定。
【結論】
前立腺癌多発性骨転移に対して低線量放射線治療の有効性を認めた。