【目的】

ミトコンドリア(MT)はアデノシン三リン酸(ATP)が枯渇すると腫大する。今回、乳酸菌混合発酵産物からなるサプリメント「生源」による加齢マウスの十二指腸上皮内リンパ球のMT腫大の抑制効果を定量的に評価する。

【方法】

4週齢のBALB/cマウス(雄)を通常飼料飼育群(A群)と1%「生源」添加飼料飼育群(B群)に分け6ヶ月齢まで飼育した。通常飼料飼育4週齢マウスを対照群(C群)とした。十二指腸上皮内リンパ球のMTを透過電顕で撮影した後にMTの面積を計測して腫大度判定し3群間の有意差検定を行った。

【結果】

対照群の若いC群マウスのMT面積とB群マウスのMT面積との間に有意差はなかった。一方、A群マウスのMTの面積は大きく、対照群のC群マウスのMTの面積及びB群マウスのMTの面積との間に有意差が認められた。

【結論】

「生源」は加齢による腸管細胞内MTのATPの枯渇を抑制することが示唆された。