【目的】
演者は大学病院内科定年退職後開業医となってから一般の内科医師として統合医療に取り組み、乳酸菌生産物質(Biofermentics; BF)体験者の中でその成果が顕著な18症例を抽出し、本人と家族から実際の声を聞き取ったので担当医と統合医療との関連を含めた考察を加えて報告する。
【症例と方法】
全国規模でのBF使用者約3000例の中で医学的エビデンスがある症例のもとに出向してインタビューを行った18症例(男性10、女性8)、平均年齢61.5について統合医療担当医の立場からのDr.意見をまとめた。
症例①~⑱のプロフィールを示す。
①52男;花粉症と便秘症の改善
②47男;生来のアトピー性皮膚炎がBF4カ月で改善
③37男;うつ病(身体化障害)がBF2年内で改善
④52男;潰瘍性大腸炎。BFで1年後に改善後2年半で仕事復帰。
母の支援が大切
⑤39男;潰瘍性大腸炎24才発症。
3年後BF開始後ステロイド副作用軽減後状態改善
⑥67女;クローン病とC型肝炎。インターフェロンなしでBFで改善
⑦76女;C型肝炎。インターフェロン+BFで副作用なし
⑧69男;前立腺ガンPSA564,骨転移あり,BF開始,
女性ホルモン療法開始,経過良好
⑨66女;関節リュウマチにBF摂取改善
⑩52男;咽頭がん手術後転移,化学療法に対してBFで副作用軽減
⑪63女;脳腫瘍手術後BF開始。2年後腫瘍消失
⑫78男;脳幹梗塞2度発症。BFゼリー化投与後改善
⑬60男;DM、HbA1c7.5からBF開始1年後5.7に改善
⑭64女;I型DMにBF使用14年後に改善
⑮86女;DM,合併症あり,BF使用で改善中,
脊椎管狭窄症による痛みも改善
⑯71男;ギランバレー症候群1997発症。3年後にBF開始3ヶ月後下肢運動
機能改善。療養中の妻の献身的療養協力と本人の気力が相まって改善
⑰43女性;病変Ⅰ度熱傷がBF直接塗布。14日後改善
⑱85女性;冠状動脈と大動脈弁狭窄症による失神発作と心不全に対し、
心カテ検査拒否して強力なBF液の飲用により低空飛行状態維持。
【考察】
BF摂取による腸内環境の改善について、腸管で多く産生されるセロトニンが自律神経のバランスを支える機構“腸は第2の脳”と考えられる脳・腸症候群の要因を考察のポイントとしたい。