【目的】
「生源Rarku(ラーク)」(以下「Rarku」)は腸内環境の改善、肝機能改善、免疫賦活作用などを有する乳酸菌の混合培養発酵産物と関節サポート素材であるグルコサミンや非変性Ⅱ型コラーゲン他を組み合わせたサプリメントである。今回、本品の飲用により腰痛に悩む介護従事者のQOLが改善するか否か検討した。
【方法】
介護老人保健施設に勤務し、腰痛に悩む20歳以上60歳未満の男女26名((26名中10名は医療機関において椎間板ヘルニア(5名)、坐骨神経痛(1名)、腰すべり症(2名)、脊椎管狭窄症(1名)、急性腰椎症(1名)と診断))を被験者とした。 試験は単盲検とし、事前アンケートを基に腰痛の症状が同程度になる様2群に分け、「Rarku」飲用群、プラセボ飲用群共に1日6gずつ8週間飲用させた。被験者は試験期間中毎日、飲用の有無をチェックする日誌を記入し、2週毎に「腰痛の程度」「痛みによる生活上の問題点」「健康・精神状態」の3項目について、JLEQ法(慢性腰痛症機能評価尺度全30問)による設問に答えた。さらに試験終了後に飲用時の体感についてのアンケート調査を行った。
【結果】
JLEQ法3項目中「腰痛の程度」「痛みによる生活上の問題」を示すスコアは共に「Rarku」群では、開始時に対して飲用開始後2、4、6週目において有意(P<0.05)に低下し、8週目まで低下が持続した。一方、プラセボ群では飲用期間中有意な変化は見られなかった。また、3項目の総合スコアにおいても「Rarku」群では同様に有意(P <0.05)な低下を示し、2、6週目においてはプラセボ群に対しても有意(P <0.05)な低下を示した。飲用後の体感アンケートでは、「痛み」について「改善した」と答えた被験者がプラセボ群で7%に対し、「Rarku」群で42%であった。さらに「日常の動作が楽になった」「仕事中の動作が楽になった」と答えた被験者はプラセボ群では0%だったのに対し、「Rarku」群ではそれぞれ42、33%であった。 また「体力が付いた」と答えた被験者はプラセボ群0%に対し、「Rarku」群で42%であった。
【考察】
本試験において 「Rarku」を飲用することで腰痛が緩和され、QOLの改善につながったものと考えられた。よって「Rarku」は腰痛の改善に有用なサプリメントであることが示唆された。