【目的】
豆乳の乳酸菌発酵産物の糖尿病に対する有用性を検証する
【症例】
60才女性。美容師。自覚症状はなく、口腔内歯肉所見から歯科医に検査を勧められヘモグロビンA1c(HbA1c)値12.2%が判明、糖尿病と診断。 【治療】そこで20年前に開発、基礎的、臨床的研究実績がある「生源R」(豆乳の乳酸菌発酵産物を含むサプリメント。飲用にて各種の難治疾患に奏功改善を示している)を9か月間飲用した。毎日30分程度のウォーキングと、食事は野菜、鳥の胸肉、魚類を中心に1500Kcal程度を目安に自身で管理した。医師の処方薬は服用しなかった。
【結果】
HbA1c値は治療前12.2%が1か月後9.3、2か月後7.4、3か月後6.6、9か月後5.9と正常化した。空腹時血糖値は治療前247mg/dlがそれぞれ84、110、91、83と低下した。また、体重は治療前57.5㎏から9か月後50.9㎏に減少した。
【考察】
本報告は生源の飲用と運動・食事療法により糖尿病が奏功した症例である。豆乳の乳酸菌発酵物は動物実験でグルコースの吸収抑制作用が確認され、腸内フローラを介して腸内環境を改善することが明らかにされている。これらのことから本症改善例の作用機序についても考察する。