乳酸菌混合発酵産物の口腔ケアに関する臨床的検討
小野田歯科医院 院長 小野田繁 関口守衛1)新 良一2)三浦竜介3)
1)ドイツ文化会館・赤坂関口クリニック
2)(株)エイ・エル・エイ中央研究所
3)(株)シー・エム・シー
乳酸菌混合発酵産物(BF)を原料とする「生源」は、様々な機能性を有することが分かっているが、特に歯科領域ではin vitroにおいて歯周病菌増殖抑制があることが分かっている。今回歯周病原性細菌由来ぺプチダーゼの測定により、生源配合歯磨剤である「BFデンタルジェル」の口腔ケア効果を臨床的に検証したので報告する。
【方法】
基本治療が終了した被験者の同一部位の、歯磨剤使用前、4週間後、8週間後の歯肉縁下の検体を採取し、各々バナカードを用いてバナプロセッサーにより歯周病菌検出状況を判定した。同時に歯肉縁下ポケットの測定を行った。【結果】被験者9名の測定部位17ヶ所中、歯周病菌の検出が見られた14ヶ所において79%の改善が見られた。また残りの3ヶ所中2ヶ所において歯周ポケットの改善が見られた。
【結論】
「BFデンタルジェル」は、歯周病菌を抑制する機能を有し、口腔ケアに有用であることが臨床的に示唆された。
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