【目的】

乳酸菌混合発酵産物からなるサプリメント「生源」に使用するLactobacillus plantarum ALA株(BF-LP284)がアレルギー発症マウスのサイトカインバランスに与える影響を検討した。

【方法】

7週令BALB/cマウス(雄)に卵白アルブミン(OVA)感作にてアレルギーを惹起すると共にBF-LP284を3週間摂取(10mg/日)させ、血清総IgE、OVA特異的IgE、ならびに脾臓細胞培養上清中のサイトカインを測定した。

【結果】

総IgEはBF-LP284群で対照群比50%抑制(P<0.01)、OVA特異的IgEも抑制傾向を示した。サイトカインはTh1型のIFN-γ、IL-2の産生が増加(共にP<0.01)した。

【結論】

OVA感作によりTh2側に傾いたTh1/Th2バランスをBF-LP284 がTh1側へ調整することで、B細胞からのIgE抗体産生を抑制すると考えられた。